2024年入試解答:早稲田大学スポーツ科学部の小論文

早稲田大学スポーツ科学部は、毎年、小論文を課しています。

 

今年の入試小論文について、その解答例を以下に示します。

 

是非、参考にして下さいね。

 

これを実践に落とし込んで成績向上を狙いたい方々、いらっしゃいますよね?

 

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早稲田大学スポーツ科学部の小論文問題

 

それでは問題を見てみましょう

 

問題

この世からスポーツがなくなったらどうなるか。

601字以上1,000字以内で論じなさい。

 

考え方

こうした「仮定的問題」に関しては、大胆な予測をします。

 

ただしそれは「ニュース等の客観的事実に基づいた」ものにします。

 

解答例

 

スポーツが社会から消えた場合、人々の心身に以下のような深刻な影響を与えるだろう。まず第一に「闘争本能の歪み」が懸念される。スポーツは、人間が持つ闘争本能を健全な形で発散する場を提供する。しかし、スポーツが消滅すれば、その場が失われ、暴力や犯罪などの問題行動につながる可能性が高い。

実際、スポーツを盛んに行うことが出来ない困窮した国家では、犯罪件数が他国と比べて20%上昇しているという客観的なデータがある。2016年10月12日の東洋経済オンラインにおいて、そうした記事が書かれてあった。これは、スポーツを通して発散されていた闘争本能が、暴力という形で表れていると考えられる。

また、ネット上での誹謗中傷や炎上など、言葉による攻撃も増加する可能性がある。すなわちスポーツを通して培われるフェアプレー精神や相手への敬意が失われることで、言葉による暴力が増加する可能性が高いのだ。また、スポーツ消滅によって運動不足が露呈する。これはストレスを溜め込みやすく、それが攻撃的な行動につながる可能性もある。

第二に、社会性の喪失が懸念される。そもそもスポーツは、異なる立場の人々が共通の目標に向かって協力し、一体感を味わう場である。チームスポーツを通して、人は協調性やコミュニケーション能力を身につけ、社会性を育む。

しかしスポーツが消滅すれば、社会性を育む場が失われ、社会性の低下が懸念される。特に、スポーツを通して国や地域間の交流が盛んだった地域では、民族間の対立や排他的な感情が強まってしまうだろう。これは、スポーツを通して培われる異文化理解や寛容さが失われることで、社会の分断が深まるからである。

第三に、健康面や経済面にも様々な影響を与えることが懸念される。健康面では、運動不足による肥満や生活習慣病の増加が懸念される。おそらく肥満率は10%ほど上昇し、糖尿病患者数は2000万人を超えるだろう。実際、スポーツによる健康維持に関する科学的データは、今までも多数、発表されてきた。

経済面では、医療費の高騰や生産性の低下などが懸念される。運動不足による健康悪化は、医療費の増加につながる。また、集中力低下やストレス増加は、仕事の効率を低下させ、経済に悪影響を与える。

以上の考察から、スポーツは人々の心身を健全に育み、社会をつなぎ、平和を維持するために不可欠な存在であると言える。

 

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