東大合格10大原則 ① 音読とセルフレクチャー
音読について
音読というと、とにかく読みまくる、って考える人が多い。
しかしそれは「勉強」としては好ましくない。
例えば英語長文を音読するとしよう。
まずは3行くらいで「キリの良いところ」までを音読する。
そしてそれを数回繰り返し、おもむろに目をつむる。
そして、その「3行」を目をつむった状態できちんと言えるかどうか、確認する。
言えなければ、再び目を開けて、しっかりと読み込んでおぼえる。
そしてまた目をつむって、言えるかどうかを確認するのだ。
そのようにして、目をつむった状態で言うことが出来たとする。
そうしたら、次に、その「3行」における「文法・読解等、学習上のポイント」を言ってみる。
その際、授業中ノートや解説ページ等の該当箇所を見ながら音読する。
そして、数回、それを音読したら、やはりおもむろに目をつむる。
そして、何も見ない状態にする。
そのうえでその「3行」における「文法・読解等、学習上のポイント」
これが言えるかどうか、徹底的に確認するのだ。
こうして「3行」を学習するのである。
「何も見ないで3行の英文が言えた」
「何も見ないで3行の文法・読解等、学習上のポイントが言えた」
この2点を確認できたとする。
そうしたら、次の「3行」に進むのだ。
そうしてその「3行」で、同じことを行うのである。
そうやって、どんどん進めていくのである。
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この「3行」ブロック、4つ目か5つ目くらいになると、
最初の「3行」については、もう忘れているかもしれない。
特に「単に英文を憶えているか?」と問われれば、
既に忘れてしまっているかも知れない。
しかし、それはそれで良いのである。
もちろん、憶えているにこしたことはないが、
忘れてしまっても、まぁ、良しとすべきなのだ。
というのも、この「何も見ずに言ってみる」という勉強のも目的は、
「完全に暗誦できるようになること」ではないからなのだ。
人間の脳は、ひとたび「おぼえた♫」という瞬間を作ると、
「思い出す」可能性が出来るのだ。
しかし、この「おぼえた♫」という瞬間を築いていかないと、
「思い出す」ことすら出来ないのである。
だから、たとえ忘れてしまっても、あまり気にしないで、
「おぼえた♫」という瞬間瞬間を、少しずつ積み上げてゆくことで、
きちんと「思い出すための土台」を作り上げることになるのである。
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受験生諸君、ぜひともこの「3行ブロック記憶確認法」を、実行すべし。
そうすれば、必ずや良い成果を得られるであろう。
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なお、これはなにも英語に限った話ではない。
社会科や国語はもちろんであるが、
理科や数学にこそ、この方法は効果的なのだ。
具体的なやり方については、また機会を見つけて話したい。
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これが10大原則①「音読とセルフレクチャー」である。