必死な受験勉強!しかし!その計算ミスで志望校が遠のく可能性大
長年この受験対策に携わっていると、意外なものこそ受験で差がつくということを身をもって体験してきました。特に、多くの受験生は計算ミスを減らすことの重要性に気づいてないことが非常に残念に思っています。
鍛錬場が得意としている大学受験の数学では、出来ることを確実にこなすということを徹底指導しています。できること・できないことを明確にすることで様々な問題への対応力が生まれるからです。しかし、それを崩しかねない要素こそ計算ミスといえます。今回は高校生の皆さま・保護者様へ、大学受験のネット塾・鍛錬場が計算ミスについて説明いたします。
基礎的な勉強から計算ミスには注意する
試験本番では泣きをみないためには、計算ミスを減らさなければなりません。力のある受験生でも、計算ミスで失点していることが少なくありません。難解な問題のほとんどを導き出せているのに、計算ミスによるゼロ点解答をみると、悲しくなります。高校生の皆さんが、計算ミスを無くせば標準問題での得点が増え、本番における不用意なチャレンジで全体の解答ペースを乱すこともなくなります。
大学受験生に限らず、高校受験する中学生にとっても、計算ミスを減らすという点数の伸びシロをモノにしてほしいです。
記述式数学がある2次試験対策にも重要な計算ミス
ネット塾・鍛錬場では国立2次試験や難関私大での記述形式の数学や理系教科を依頼されることが多いです。
数学や理科でも、言うまでもなく計算ミスでの減点はかなりの痛手になります。答えのみを書き込むセンター試験や、マークシートが多い私立大学では計算ミスは大きな後悔を生むかもしれません。
仮に高校生の皆さんの合否確率が、ボーダーラインぎりぎりの入試では数学の計算ミスを抑えることで合否が決まることもありえます。
何度も申し上げますが、計算ミスを減らすことの重要性はわかってもらいたいです。
具体的な計算ミスを防ぐにどうすればよいか?役立つポイント6選
計算ミスを減らしたいけれど、計算ミスの減らし方を知らないという声も多いです。
性格の問題だからと、「計算ミスは治せない」とあきらめている高校生・大学受験生もいるのではないでしょうか?
そんな高校生・受験生のために、鍛錬場で私が高校生に教える、試験中での計算ミスを最小限に抑えるポイントを〇つ紹介します。
目次
計算ミスの発生率を減らすには?①丁寧な答案作りをする
途中式、計算過程をしっかり書くという丁寧な答案づくりが有効です。たとえ、マークシートの問題であっても、練習するときには記述答案として勉強する方が理想的です。
しっかり書く答案を作成するときに、式が複雑になればなるほどミスが増えます。この過程での計算一つ一つを、丁寧に理解して解くことが大事です。特に、わかっていないままパターンとして解いている高校生に、雰囲気で解いていることが理由で計算ミスが発生しやすいです。
複雑な数式も、一つ一つは単純なものだと認識出来て自信ももてるようになります。
計算ミスの発生率を減らすには?②式の分解をしよう!
複雑な数式を一度に解こうとすることでの計算ミスが目立ちます。途中式を何回かに分けて式を変形することから始めてみましょう。計算ミスが減る理由として、計算過程を細かく分けて、個別に書くことで一つ一つの計算が単純になるからです。
また、どの計算や過程で間違えたのかが一目でわかります。繰り返すと、思わぬミス傾向が判明することもあります。自分では大きな理由と思っていたものが、カッコを展開した時の符号チェンジできていなかった、一次式や2次式という言葉を正しく理解していなかったなど、高校生でも?と思うくらい単純なものが足を引っ張っています。
計算ミスの発生率を減らすには?③筆算も活用する
頭のなかで計算していた場合、途中で正確性が落ちることは珍しくないでしょう。しかし、暗算で解きたがる高校生に限って計算ミスをします。また、どの計算過程を計算ミスしたのかが明確にわからないことが多々あります。ここが、大学受験生でなぜか間違えてしまうと嘆く高校生が最も多いポイントと言えます。無意識で計算ミスをするため、失点しやすいのは第三者からすれば明らかです。
そこを改善しないで勉強してしまうと、また同じミスを繰り返すことになります。
普段は途中式を書き、計算ミスの確認によって自分のミスを知ることが大切です。そのため、答案の隅に二重カッコをつかって、筆算しましょう。
計算ミスの発生率を減らすには?④計算ミスを記録する
同じ計算ミスを何度も繰り返さないために、計算ミスを日々集計していくとよいでしょう。ただミス回数をカウントするのではなく、符号ミス、加減のミスなどミスの詳細をも書き連ねることが理想的です。
おそらく、高校生や保護者様は、一つ一つの計算ミスは偶然の産物とも考えている可能性が高いです。しかし、それこそ危険な発想で、それらを集めてまとめてみるとミスの傾向、自分の癖や原因となっている知識の欠如などがわかってきます。そうすることで具体的な対処法が見えてきます。
自分がミスする原因がわかったら、そのミスを覚えておき、同じ計算に出会ったときにミスを思い出す・意識して対処するということこそ、地味に効果が高いです。漠然とした行動は、危険としか言えません。
計算ミスの発生率を減らすには?⑤丸暗記の数式を活用する
よくやる少々複雑な計算は計算結果を覚えておきましょう。中学生で習ったことなどを有効活用することがオススメです。11の2乗は121、12の2乗は144というものを丸暗記して活用することで数の処理は早くなります。数式も分解するときには、こういう数式を利用する癖をつけましょう。
参考書や模試の解説に記載されている頻出の式変形結果も同様に覚えておくべきです。よくあるパターンは準公式化されていることが多いので、参考書・模試解説の脇のほうになどによく書いてあります。
覚えれば覚えるだけ、計算せずに機械的な作業となるため計算が楽になります。
以下はネットでも良く見る数式を変更して確実に解いていく方法の一つです。
【例】
3×31+6×31 = (3+6)×31 =9×31=279
101×99 = (100+1)(100-1)=10000-1=9999
28×25 = 7×(4×25)=7×100=700
うまく式分解・変更すれば計算が格段に楽になり、計算ミスも減ります。面倒くさい計算が出てきたと思ったら、式変形の工夫を念頭におきましょう。
計算ミスの発生率を減らすには?⑥検算する習慣も必要
本番時では、定期的に見直すために計算結果を検算する習慣も役立ちます。試験中時間が余ったとき、答案に計算ミスがないか検算してみることをオススメします。
数学の答案は試験中に必ず見なおしてください。答案作成中は、答えを出したいと焦るあまり、計算ミス以外でも細かいミスや全体を通した論理、定義等のミスを見過ごしがちです。
ネット塾・鍛錬場でも私の指導を受けている高校生でも多いミスです。
試験時間に余裕が無い場合も多いですが、一度見直しを入れたほうが良い生徒もいます。
検算をする時には、式の部分におけるチェックポイントを2つ3つにわけてチェックする癖も重要です。全部まとめると、原因箇所が分からずに苦労することも考えられます。
計算ミスを防ぐ方法は、これでも一部です。高校生の皆さん・保護者様、少ないと感じたでしょうか?まだまだ、高校生が大学受験の勉強で、やれることはあるのでは?というのが鍛錬場の意見です。
今回は、高校生向けのネット塾・鍛錬場が、計算ミスに関するポイントについて紹介いたしました。どの教科でもいえることですが、漠然と考えず、具体的に考えることが勝負を決めます。そのお手伝いを、大学受験に強い鍛錬場が応援します。