センター試験のムーミン問題は、悪問ではない。大変な良問なのである。

ムーミンを見なくても地理の基本が分かれば、解ける。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180113-00000095-spnannex-ent
引用

本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が13日、全国の695会場で始まった。「地理B」でアニメ「ムーミン」に関する問題が出題されたと、インターネット上で話題を呼んでいる。

スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの北欧3国に関する設問。スウェーデンを舞台にしたアニメ「ニルスのふしぎな旅」を例に、ノルウェーとフィンランドを舞台にしたアニメについて、フィンランドに関するアニメと言語との正しい組み合わせを4択から選ぶ問題。アニメは「ムーミン」「小さなバイキングビッケ」の2択、言語はイラスト付きで「ヴァ コステル デ(いくらですか?)」「パリヨンコ セ マクサー(いくらですか?)(トナカイとみられるイラスト付き)」の2択。

「ムーミン」の原作者はフィンランドの作家トーベ・ヤンソン。アニメは「ムーミン」を選ぶのが正解となるが、最初にアニメ化されたのは1969年。今の高校生には古いのかもしれない。「北欧3国の位置関係で言語の推察はできたとしても、ムーミン=フィンランドは高校生にとって、どれほど浸透しているのか。センターで出すのは酷なような」と書き込む人もいた。

不正解だった受験生とみられる人たちがムーミン公式サイトのツイッターアカウントに対し「絶対に許さない。今すぐ国籍をノルウェーに変えろ」「おまえ、ノルウェーだろ?」「全受験生がおまえを知ってると思ったら大間違いや」などと恨み節。ムーミンが一時、炎上気味になった。

「ムーミン」「センター地理」がツイッターのトレンドワードになり、反響。これを受け、ムーミン公式サイトのツイッターは「ムーミンの舞台はフィンランドかノルウェーか…という問題がセンター試験で出て、お怒りのみなさんも多いようで…。まだまだ知られてないんだな、と反省、もっと知ってもらえるよう公式サイトも頑張ります!これを機にムーミンの世界について知ってもらえると、うれしいな」と粋なつぶやき。“神対応”で好感度を上げた。

これはムーミンを知っているかどうか、という問題ではない。

バイキングがノルウェーであることは地理の常識。

スェーデン語とノルウェー語はインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派で、フィン語がウラル語族であることも地理の常識。

となれば「例」と「言語」で、ノルウェー語とフィン語の区別は容易。

従って、極めて良い地理の問題、と言える。

 

悪問?珍問?

しかし次のような記事も散見される。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180115-00000034-ann-soci

引用

世界的に人気のアニメ「ムーミン」はどこの国が舞台の作品か。大学入試センター試験に出題されたこの問題を巡り、ムーミンの公式サイトが「反省します」とコメントを出す事態となっている。いったい、何があったのだろうか。

問題はなかなか複雑で、北欧の地理や歴史的背景と使われている言語との関係性を理解していないと答えられない。ごくごく簡単に説明すると、「ムーミン」と「小さなバイキングビッケ」という2つのアニメのうち、フィンランドを舞台としているのはどちらかという問題。問題文には一方がノルウェーで、一方がフィンランドであると書いてある。正解はムーミン。つまり、ムーミンの舞台はフィンランドということらしい。ところが、これには異論が噴出。いわく「ムーミンの舞台はムーミン谷やと思う」。いわく「ムーミン谷は『みんなの心の中にある』が正解だと私は思っている」。ムーミンの作者、トーベ・ヤンソン氏は確かにフィンランド人だが、舞台がどこなのかは物語上、明らかにしていないという。フィンランド大使館に聞いてみた。

フィンランド大使館・秋山悦子さん:「(Q.ムーミンの舞台はどこ?)ムーミンの舞台というと、ムーミン谷ですね」「(Q.ムーミン谷はどこにある?)フィクションの世界ですので、どこにあるのかということも含めて物語の世界を味わってください」

ただし…。

フィンランド大使館・秋山悦子さん:「大使館の名刺にムーミンのキャラクターが載ってるんですね。ムーミンはフィンランドのものだという認識は皆、共通して持っています」

こと、正解の導き方に関しては、もう一方のアニメが「バイキング」をテーマにしている以上、ノルウェーと関連付けることができる。そうであれば、消去法でフィンランドが舞台なのはムーミンと答えることも可能だとの指摘もある。炎上気味となったこの問題。ムーミン公式サイトはツイッターで…。

ムーミン公式サイトのツイッター:「ムーミンの舞台はフィンランドがノルウェーか…という問題がセンター試験で出てお怒りのみなさんも多いようで…。まだまだ知られてないんだな、と反省、もっと知ってもらえるよう公式サイトもがんばります!これを機にムーミンの世界について知ってもらえると嬉しいな」

しかし、やはり物語の舞台がどこかは明言を避けた。フィンランド大使館は「大丈夫!受験生の皆さん、これを間違えても人生はまだこれから。応援してるよ!」と正解を出せなかった受験生を激励した。

正直、単なる「揚げ足取り」にしか見えないよ。

ここで問われている実力は「思考力」なのであって、そんな瑣末なことはどうでも良いのだ。

2020年の大学入試改革を見据えた良問❢❢

御存知のように、2020年には大学入試改革が行われる。

その際に必要となる実力は、単なる知識だけではない、とされている。

思考力であり、自己発信力なのだ。

脊髄反射的な反応を求められる問題形式にドップリと浸かっていると、こうした新しい流れを否定しようとする考えしか出てこなくなるのだろう。

出題の本質を見据えることが、大切なのである。

鍛錬場が徹底的にサポートします!

難関大 動画添削ネット指導塾 鍛錬場(たんれんば)の指導は、細かなところに手が届く、具体的でわかりやすい指導、と言えます。

まずは無料体験授業から、始めてみましょう!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です