大学受験小論文=簡単書き方のコツを大公開❢(5) 【具体的説明②】

具体的説明②

具体的説明②

 

前回までの内容を復習してみましょう。

アイディアを作り出す装置として、マトリクスを考えています。

まずは現在のニュースを《1番》とし、過去のニュースをそれに対比または共通という形で《2番》、そしてそれを一般化してテーマを定めたものが《3番》でした。

そして《4番》に「日本の文化や日本人の特性に根差した学問的背景」とするのでしたね。

それではこの《4番》の説明をしましょう。

マトリクスとは? ⇒ 具体的説明 ②

日本
多神教的発想(八百万の神々)
全てに精霊(アニミズム)
移植のリスク回避(完璧主義)

欧米
キリスト教的発想(一神教)
デカルトの二元論(機械論)
大陸的統計的発想(合理主義

テーマは「日本における臓器移植」でしたね。

日本文化や日本人の特性に根差す学問的背景を考えた場合、日本と欧米を比較していますが、実際に書くときには欧米は意識するだけで、書かなくて良いでしょう。

ともかく日本は多神教的発想で八百万の神々という発想がある。

ということは全てのものに精霊が宿る、つまり臓器にも精霊が宿っている。

例えば・・・

このように考えましょう。

たとえば、ジブリという宮崎駿監督の映画等でよく「妖精」みたいなものが出てくるでしょう?

森の中で小さいものがぷくっと動いたりとか、部屋の中で真っ黒い球のような生き物とか。

これが「アニミズム」というものなのです。

だから臓器にも精霊が宿っている、という発想があってもおかしくない。

欧州のように臓器を機械のように考えることには、大きな抵抗があるのではないか、と考えるのです。

また、それとは別の視点で考えることも出来ます。

むかし狂牛病というものが流行しました。

その際に日本は、アメリカからの牛肉の輸入を全部ストップしたことがあります。

なぜ全部ストップしたのか?

やはり、狂牛病に感染している疑いのある牛を一頭たりとも入れたくない、という考えなのです。

アメリカではすべての牛を検査する、という姿勢ではないから、やむなく輸入をストップした、という経緯です。

臓器移植は、すごく大きなリスクを伴うのです。

拒絶反応というのですが、うまく手術できてもすぐに拒絶反応を起こして死んでしまう、というようなことがあるのです。

日本人はおそらく、それを回避したい、という思いが先行するのです。

つまり狂牛病のときもそうでしたが、かなり完璧主義なところがあるのです。

それに対してアメリカはどうでしょうか。

やはりキリスト教的な発想があるのです。

つまり一神教です。

それを哲学的にうまく表した人が、デカルトです。

デカルトの物心二元論というものなのです。

そこから「機械論」という考え方が出てくる。

つまり、「人間の肉体は、機械と一緒なのだ。だから故障したら修理したり取り替えたりすれば良い」という発想です。

実に合理的ですね。

これが近代医学を発展させた一番の考え方です。

もう一度言いますが、おかしなところがあれば切り取って取り換えればいい、とかあるいは捨てちゃえばいいとか、穴が空いていたら縫い付けちゃえばいいとか・・・要するに「手術」の発想なのです。

それを機械論といいます。

そういう発想が欧米にはあるのです。

だから臓器移植は、欧米ですごく進んでいるのです。

日本の「完璧主義」に対しても、比較することが出来ますよ。大陸的合理的発想というものです。

狂牛病が流行していたころ、アメリカでは100頭の牛のうち10頭が感染していなければ、その牧場の残り90頭も感染していない、と考えます。

つまり「少しくらいのリスクがあってもそれくらい仕方がないよ、確率の問題だ」という発想なのです。

そういう欧米と日本の文化的、学問的考え方の違いを意識することが大事なのです。

さて、次回からはマトリクスの右側の説明をします。

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