大学受験小論文=簡単書き方のコツを大公開❢(6) 【具体的説明③】

具体的説明③

具体的説明③

 

前回までマトリクスの「左側」の説明をしました。

まず現在のニュースそして過去のニュース、一般化、学問的背景です。

ここまでやりましたね。

とりあげた具体例を確認してみましょう。

現在のニュース=「6歳の少女の脳死を認め両親が臓器移植に同意した」。
過去のニュース=「2歳の少女の心臓移植をアメリカで行うために2億円集めた」。
一般化=「日本における臓器移植の変化。欧米と比べてどうなのか?」
学問的背景=「完璧主義/アニミズム」。

ここまでの説明で、お気付きの方もいらっしゃるかと思うのですが、内容が日本に限られていますよね。

大学受験小論文では、あまり諸外国のことを書かないことです。

たとえば「地球環境問題」という大きなテーマであっても「中国は◯◯すべきだ」などとは書かないのです。

日本に限定すべきなのです。

地球環境問題ならば「日本が環境浄化システムを開発して世界に普及させる」等々を書くのです。

マトリクスの具体的説明 ③

公益の損失

公益の損失

 

さあいよいよ右側に移りますよ。

「予想されうる公益の損失」とありますね。

公益の損失とは、公の利益のことです。

例えば10人中8人ほどがYesという内容です。

ですから逆に10人中8人ほどがNoという内容であれば、それは公益の損失に値するわけです。

公益とは?

要するに、公の利益すなわち「国益」「地方公共団体の利益」が、どのように損失されうるのか、ということを、ここに書きます。

これが《5番》です。

ここでのポイントは、最大でも「日本」という国の利益の損失、にとどめておくべきだ、ということです。

決して「地球の利益」「地球市民」「地球愛」等といった、某国の首相が国連で演説するようなことを考えてはいけませんよ。

そうした内容は現実味がないからです。

さて一方で、慶応義塾大学文学部のように、公益の損失を考えられない設問もあり得ます。

そのような場合、ここには「考えられる未来へのヴィジョン」を書くのです。

さて、次は下に行きましょう。

解決策《6番》、具体的方法《7番》、普及方法《8番》という3つを書きます。

実際のところ、解決策と具体的方法が同じようになってしまったり、被ってしまったり等々の現象が起こるので、ここは「一つの大きな箱」にしておきました。

さてそれでは具体例を用いて《5番》《6番》《7番》《8番》を書いてみましょう。

《5番》について書きましょう。

「予想されうる公益の損失」とは、例えばこうです。

日本の医療技術への、外国からの不安。⇒ 対外イメージの悪化。
患者の医師への不安と信頼の喪失。⇒ 社会の混乱を招きかねない。
…これらは「公益」を損なう。

この「公益を損なう」という言いまわしは、実際の小論文にも用いた方が良いでしょう。

公益を損なっているのではないか、という考えが、重要な「問題提起」になるのです。

解決策

そして解決策としては、例えばこのようなものが良いでしょう。

臓器移植の代替医療として、再生医療を日本で発展させる ⇒ iPS細胞を実用化させる。

京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞しましたが、この実用化で臓器移植が不要になると言われています。この知識がないと書けないですよね。

だからこの程度の知識は必要だ、ということになります。

⇒ 医療機関と大手企業提携し、大手企業が投資をすることで、実用化を早める。

この時に「大手企業」を出すことが、私の考えのポイントの1つです。

多くの人が「国が補助金を出す」等と書くのですが、現在、そんなに税収は潤沢ではないのです。

それよりも企業が社会貢献をするということ、企業の社会的な存在意義というものを広くアピールすることが大切である、と考えます。

大手企業も、そうした考え方に対して後ろ向きになることもあまりないのではないか、という発想です。

そしてその結果、「大手企業の広報で国民に広く認知され、当該企業も好印象を得る」となるわけですね。これで企業にとってもプラスになる、と言えるわけです。

これが、マトリクスの右側になるのです。

さて、この《1番》~《8番》をもとにどのように原稿用紙に反映させるか、ということを、次回から説明します。

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